㉔ 意拳との遭遇 その2〜パラダイム・シフト - 意拳のタマゴ!

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㉔ 意拳との遭遇 その2〜パラダイム・シフト

それでは、紅さんのリクエストにお応えいたしまして、「意拳との遭遇」第2弾であります。

お互いに「オス、お願いします」と胸の前で十字を切って挨拶をした後、「始めっ」の声が掛かりました。

まずは、相手から仕掛けて来るのを待ちます。

一応、私の方が先輩なので、このような場合、こちらからいきなり強打すると人間性を疑われます。
子供達も見てるので、教育的にも宜しくない。

間違っても「あの先生怖い〜、空手行きたくないよ〜」などと退会されてしまったら、道場の収入が減る → 私の指導料まで減ってしまう…などと、邪な考えを持ったりした事は一度たりともありません。

断じてそんな事はないのです!!
給料


開始の合図とともに、彼はステップを踏んでボクシングのように体を左右に振りながら、軽くパンチを2、3発繰り出してきました。

本当に軽いパンチでした。
先輩に遠慮したのか、あるいは強打して私が本気になるのを避けたのかもしれません。

しかし、このシチュエーションで馴れ合いはマズイ。これまでの練習の成果を試す場なのです。

次に彼が動いた瞬間、私は左足前の構えから、そのまま踏み込み、左のストレートを鳩尾に叩き込みました。

ウッ、と一瞬、相手の息が止まりました。
次の瞬間、彼の顔色がみるみる変わるのが手に取るように判りました。

若い挑戦者は、獣のように襲い掛かってきました。

バキッ・・・ガッ・・ウッ(呻き声)…

肉体がぶつかり合い、何発の拳が交錯したことでしょう。

ケンシロウ


気がつけば、「やめっ」の合図で開始線に戻り、再び十字を切って「オス、ありがとうございました」と挨拶をしておりました。胸の真ん中辺りが、少し痛むのを気にしながら…


自宅に帰り、ベッドに入って「あいつ、強いな〜 半年経ったら黒帯をあげてもいいんじゃないか?」などと考えながらウトウトしておりましたら、だんだん息苦しくなり、胸の中心部が異様に痛み始め、ベッドに横になっているのさえ辛くなってきました。

まるでフィギュアスケートの羽生結弦くんが、練習中に他の選手に接触して倒れ、起き上がれなかったかのような状態でございました。
羽生


どうやら相手のパンチを上手く捌くことができず、打撃をまともに身体の芯に喰らってしまったようです。

結局その晩は激痛のため一睡も出来ず、「ひょっとして肋骨が逝っちゃったかな」などと心配になり、翌日、整形外科に行って※診察を受けたのでした。

(※筆者注:診療代4860円、レントゲン・湿布代金含む)
医療費



幸いにも骨に異常はなく、日にちが経つにつれ回復したので良かったのですが、ここで、ふと思ったのです。

「何故、経験や技術で勝るはずの私が勝てなかったのか?」と。

「人間は考える葦である」
葦

考える人



そして突き詰めて考えた結果、ある結論に辿りつきました。

「若者と同じ土俵で戦っているからだ」と。

つまり、「パワーやスピードのみが強さの要因である」、あるいは「パワーやスピードの出し方が同じである」としたら、年齢と強さは反比例するのが当然です。
つまり、この先、弱くなっていくだけ、という事になってしまいます。

ではどうすれば良いか?

相手と同じ土俵で戦わない事だ。

パワーやスピード、反射神経といった要素以外のものを身に付けるか、あるいは、従来とは違う方法でパワーやスピードを体現すれば良いのではないか?

つまり、パラダイム・シフト(認識や考え方の劇的変化)である。


…TOKIOの「ガチンコ!ファイトクラブ」(古!)ばりに、さんざん話を引っ張った挙句、まだ意拳の「意」の字も出てきませんねぇ




。。。次回、ついに〜!!

お楽しみに。


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コメント
非公開コメント

おはようございます。

僕もブログの更新楽しみにしています(笑)
自分も前流派では昇段、昇級する方のスパーリングの相手をしてました。
茶のラインのままで1年以上、黒帯では退会するまでのずっと
組手要員でして
色帯同士で使える技限定になるまでの間、多い時で一日で10人ぐらいの
相手をすることもありました。

大学生や20代で大会に出てる人と組手をするのは
フルコンルールではやっぱり筋肉、筋力は必要です特に
ローと突きの防御のために足と胸(マッスルガード)

で胸の真ん中には筋肉がないのでここに突きが入ると骨を痛めてしまうので
突きが当たる瞬間に胸の筋肉を突きにぶつける技術を身に着けると怪我が少なくなります。

ところでSinさんもN師範のとこに通ったことがあったのですか?
僕は、師範が退会されるまでの2年間ほどお世話になりました
そこで僕とスパーしたことありましたかねぇ~
N師範はいま安城の小学校を借りて空手を教えていて
一度、僕も挨拶がてらお邪魔しました。

2014-12-06 08:05 │ from kURL Edit

Re: おはようございます。

k先生、おはようございます。

毎回のご訪問、有難うございます。

まだ出来立てホヤホヤのアツアツ(?!)のブログでして、検索エンジンにも全く引っかからない状態ですので、こうしてコメントして頂けるのは、何とも嬉しい限りです。

私も、フルコンルールで若い人の相手をするのは、筋力やそれに対応した技術が必要ですし、「格闘」というものの要素を学ぶ方法としては、非常に優れたものだと思います。
今の師匠からも「あるものは使えばよい。無いより、有った方がよい」と言われています。

世の中には優れたものがたくさんある訳で、一つの方法に拘らず、色いろ経験していくうちに、自分だけのものとして、体の中に残っていく、ということなのでしょうね。

N師範には、社会人になって空手を再開した最初の頃に、教えて頂いておりました。
同じ種類の練習を反復し、体に擦り込ませ、確実に少しずつレベルを上げていく、というスタイルで、間違いなく、今の自分の肥やしになっております。
入門から黄色帯までだったと思いますので、期間にすれば僅か1年とか、1年半くらいではなかったでしょうか?

N師範のクラスの時に、k先生とも1度だけスパーしたこと有りますよ。うふふ
カウンターの突きを絶妙のタイミングで合わせられ、なかなか中に入れなかったのを覚えています。

ところでN師範って、ジークンドーの中村頼永さんに似てません?当時、「カッコええ人だなー」と羨ましく思いましたもん。
安城で教えられている事は人づてに聞いたことがありますが、k先生からも同様の話を聞きまして、安心した次第です。

では、これからも、コメントの雨あられを期待しております!



2014-12-06 09:49 │ from SinURL