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㉖ 意拳との遭遇 その4 『意拳のタマゴ』誕生

その日は朝6時に起床しました。
歯を磨いて髭を剃った後、6時半には車で自宅を出たのを覚えています。

なにしろ前の晩、教えて貰った練習会場の公園をカーナビで検索したところ、2時間以上は余裕でかかることが判明したからでした。

どうでもいいことですが、私は、朝起きても何故かすぐには朝食が喉を通らない性質でして、朝9時から始まるという練習会の前に腹ごしらえをするには、逆算すると、どうしても6時半に出発する必要があったのでした(ほら、だから言ったでしょー、どうでもいいことだって)。

それはさておきまして、会場に到着すると、会員さんがちらほら集まっておりました。

師匠はまだ到着されておらず、
先輩(←初対面で既に先輩呼ばわり):「何か武道とかされているんですか?」
私:「ええ、まあ。空手を少しだけ・・・」などど若干謙遜しながら、一緒に体をほぐしておりました。

後ほど、実力の違いを見せつけられ、「武道経験あります」なんて厚顔無恥なことを言ってしまった自分に、「穴があったら入りたい」、または「顔から火が出る」ほどの恥ずかしさを味わうことになろうとは、この時には想像すらできないことでありました。

そうこうしているうちに、「おはようございま~す よろしくお願いします」と、やたら爽やかな、私よりも4~5歳は若いと思われる人が現れました。

「あ、おはようございます。Sinと申します。」
「○○です(ニコッ)」 あっ、この人が先生なのか。。

既に「空手バカ一代」話から意拳の話へと切り替わっておりますが、ここで最後に言わせてください。

空バカに例えるなら、「これぞ大山倍達と有明正吾との出会いでありました」

有明

         あースッキリした。


実は、大山倍達の弟子「有明正吾」は、物語の中で、交通事故により命を落としてしまうのですが・・・

有明事故

あ、また話が「空バカ」に引き込まれそうに・・・・有明正吾の「この世への未練」でしょうか?


さあ、気を取り直しまして ← 自分でやってりゃ世話ないし。


練習はまず、站椿(タントウ)と呼ばれる、腰を僅かに落とし、手を胸の高さほどに丸く、まるでボールを抱えるような形で長時間、静止する(本当は、外見上は動かなくとも、内面のさまざまな動きや感覚が要求されるのですが、まあそれはこの際置いといて)から始まり、試力(站椿の感覚のまま、動きとして拡大していく)や摩擦歩(色いろな要求を満たしながら歩く、意拳の歩法練習)、推手(お互いに腕を接触させて既定の運動を繰り返し、様々な感覚、正しい骨格構造などを養う)など、実に盛りだくさんの内容で、実に興味深く、人間の体の構造が、これほど複雑なものだったのか・・と痛感しまくりでした。

中でも衝撃的だったのは、先輩の胴体を両手で力いっぱい押したところ、当然、自分の足には力がグッと入るものですが、押した瞬間、足の力がフワッと抜け、まるで私の体がメリーゴーランドの如く、宙を回転したのです。

メリーゴーランド


先輩曰く、「力には方向があり、それを逸らして相手の力を利用するのだ」・・・とか何とか仰っておられた気がしますが、何しろこの時点では、まったく理解不能なことなのでした。
また、「先生には全く敵わないですが・・・・」とも。 ま、マジっすか!

事実、この練習会以降、何度も目の前で、あるいは実際に、師匠の技を見たり体感させて貰ったりしていますが、一気にそれを書いてしまうとブログネタが尽きてしまいますので、小出しに、小出しに・・・・

4時間以上に及ぶ体験練習の後、師匠に「体中がダルイです」と言いいましたら、
大丈夫!フツーです(キッパリ)」 ・・・・・・なんて素敵な断言の仕方なんでしょう。

この瞬間、私の中に、『意拳のタマゴ』が誕生したのでした。


~意拳との遭遇~ Fin


お読み頂き、ありがとうございます。
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コメント
非公開コメント

連投すみません!!

このブログおもろいです!!
僕が気になっていたことの連続で
”コメント意欲を増大させそうな予感”
その通りですぅ~。
ぼくも推手の基本みたいたことを練習したこともあり
素手で相手を崩したり手を絡めとったりするのは
この技術が一番だと思います
グローブを付けたボクシングとはやはり違います

古流空手や中国拳法の基本的な考えかたは
いかに少ない動きで、大きな力がだせる
体の使い方ができるか、
うまく相手の力を利用できる体の使い方ができるか
だと思います。
今後のブログも楽しみにしてます(笑)
あっとまた反応してしまった!!

2014-12-06 20:10 │ from kURL Edit

Re: 連投すみません!!

k先生、スピード違反です!
逮捕されちゃいますヨ(笑)

まさしくコメントの絨毯爆撃、その連射の素速さは、武田信玄の風林火山「侵略すること火の如し」ですな。あはは

てな話はさておき、私よりはるかに経験豊富なk先生が、自分の如き未熟者と同様の観点を持っておられるとは、それなりに「自分もまあまあ、間違ってないな」と、やや安心している次第です。

かなり自由な環境で、自分のやりたいことを追及されているご様子、羨ましく思います。

私は当時、そのような環境になかったため、この歳で思い切って中国武術の世界に飛び込んでみましたが、大正解でした。ただ、問題は・・・・奥が深すぎる事です!マスターする頃にはこの世に居ませんね、多分v-12

「人間万事、塞翁が馬」。
学生時代に学んだ諺が、今頃になって実感できるとは・・・

もっと勉強しときゃよかった!

k先生は、2014年度の「ベスト読者賞」に決定です!

授賞式には、タキシードでお願いしますよっ

2014-12-06 23:30 │ from SinURL Edit

風に舞う花びら~

武術のタマゴは果てしない真っ暗なブラックホールに入ったんですね!自然法則にある中国武術は永遠に先の見えないブラックホールです~タマゴは落ちても底がないブラックホールだから割れることはありません、宇宙のチリになるだけです自然法則に生かされてる我々は同調してより良い状態で生活をするだけです♪Sinさんは風に舞いながらキラリと光る花びら~すべては爽やかな風

2014-12-07 08:33 │ from URL Edit

Re: 風に舞う花びら~

紅さん、こんにちは。

何やら詩的で哲学的なコメント、ありがとうございます!

ただですねえ~、問題は・・・・・

私は単なる酒好きの武術オタクでございまして、こんなに光ったり爽やかだったりしないのが事実でありまして・・・

しかーし!「有難き幸せにござる。」

これからもコメント、バンバンお願いしますね♪

2014-12-07 10:17 │ from SinURL Edit