㉒ 悪貨は良貨を駆逐する - 意拳のタマゴ!

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㉒ 悪貨は良貨を駆逐する

新しく空手道場を始めた頃は本当に人数も少なく、でも大好きな空手を続けていける場所があるだけで嬉しかったですね。

手技・足技・受け技の基本も、私が昔、お世話になっていたH道場のものを中心として行い、練習内容もある程度、私の裁量に任されておりました。

練習は主に、基本→移動→ミットまたは約束組手→軽いスパー という、まるでちょっと気の利いた居酒屋で社員全員出席の送別会を開催した後、気の合う仲間数名でフツーの居酒屋へ行って軽く2、3杯引っかけ、その勢いでキャバクラ(または好きな人は風俗)、最後はラーメンで締める、みたいな、まさに絵に書いたような王道をのし歩いていたのでした。

王道家


中でも約束組手については突き蹴りだけでなく、相手を掴んでの膝蹴りや、時には投げて踏んづける、などとという野蛮極まりない動作のものも取り入れて練習してはいましたが、これはあくまで「こういう動作(外形)が護身では有効ですよ」という一例を示すものに過ぎず、この動作のカタチだけを何万偏繰り返しても、実際に使えるようになるとは正直、思えません。

恐らく、こういった対人練習で習得すべきは相手との相対的な距離感や角度、拍子といった、もっと根源的なものなんだろうなあ・・・と、何となく感じてはいたのですが、そんな時にフラッと立ち寄った書店で出会ってしまったのです!


あ、いや、今の嫁さんとは違う場所で出会った(正しくは捕食された)のですが!!←誰もそんな事聞いてねーよ

捕食



そーではなく、この本!!!
   ↓
組手再入門

太氣会・天野敏先生の「組手再入門」


私が当時やっていた空手ではなく、太気拳の本なのですが、本屋で何気なくパラパラとページをめくると・・・


何じゃこりゃー!!

松田勇作 - コピー

これが分かる人はかなりの・・・


私が疑問に思っていた事が、「これでもか!」と言わんばかりに、私のイグアナ並に容量の少ない脳ミソでも理解できるように書いてある書いてある!

イグアナ


謎が一気に氷解したような気分になったものでした。

氷解


後日談ですが、私の空手時代の先生の兄弟子(私の中では師伯)もこの本を買い求めたのですが、師伯曰く、「初めの数ページを読んだだけで凄いという事がわかった。これ以上読むと深みにハマって抜け出せなくなるのは明白なので、それ以降のページは全く読まないことにした」という、なんとも勿体ないことです。

つまり、それだけ武術の本質に迫った名著という事ですね。
意拳・太気拳の練習者以外の方にも、是非読んで頂きたい1冊です。(ちなみに天野先生とはまったく面識がなく、決して回し者ではありません)

先ほど述べたように、それ以前から、外面上に現れる形だけを追っていてもダメなんだろうな、と薄々(0.02㎜)感じてはいたのですが、それが確信といえるものになり、私が空手を指導する際にも大いに参考にさせていただいたものです。


しかしー  

既にある程度の人数が集まってしまい、その集団が更なる発展を遂げようとするには内部統制という概念が不可欠で、往々にして世の中は「正しければ良い」というものでもないことは明らかでございまして、私はというと、その後、大宇宙の必然により、貨幣経済においては「悪貨は良貨を駆逐する(グレシャムの法則)」という原則に見事なまでに則ってその団体を離れ、現在の師匠や先輩方との武縁を頂き、最高の環境で意拳の練習ができることに多謝な毎日なのであります。
ー合掌ー


空手道再入門 ~完~


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