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これは墓場まで持って行かざるを得ない

ゴールデンウイーク中に行われた前回の練習会は、「特別集中練習会」と銘打たれ、さすがに師匠が「特別」というだけあって、いつも以上にハードな練習なのでした。

練習会は午前の部(9:00~12:00)と午後の部(13:30~16:30)に分けて行われました。

まず午前の部の始まりは站椿から。

いわゆるフツーの站椿(平歩で手首は肩の高さ)を30分と、某氏意拳の站椿(確か8種類だったような・・・多分)を合計で1時間くらいだったかな。

いつもは「せっかく練習会で人が集まるんだから、一人練習では出来ない対人練習をたくさんやる」という師匠の方針で、通常、站椿については要点の説明はされるものの、それほど長い時間、立つことはなかったと思います。(たまに例外はありますが)

特に今回は、細かい点についても個別に修正していただけたので、普段、一人では気づかない左右の腕の高さのズレにも気付かせて貰い、自分にとっては未だにブラックボックス中のブラックボックスである站椿については、こうして実際に感覚や要点をリアルタイムで誘導して頂くことができるのは有難いものです。

意拳の練習で站椿の次にくるのは、言わずと知れた・・・・・試力でございます。

今回は、神亀出水(しんきしゅっすい)。

亀が水中から顔を出し、「ぷはーっ 空気うンめえ!」と最高の気分に浸っているという・・・

なんとも文学的表現ではございませぬか。

亀仙人



これは誤解を恐れず簡単にいうと、腕と胴体を相対で回転させる動きで、まずはその場で行います。

自分ではそれらしく動いてるつもりなんですが・・・

師匠 「もっと腕を大きく動かして下さい」

私 「はい。・・・」(黙々と身体を動かす)←練習中は仕事の14倍ほど、真剣なのだ

我々が練習している場所の横に子供用の低い鉄棒があるのですが・・・

お次は何故か、その鉄棒の前に丁八歩(空手でいうと、組手立ちの足の左右幅を狭くして半身を切ったような感じ)で立ち、前手で鉄棒を触りながら神亀出水。

子供用の低い鉄棒に前手の位置を固定して、そのまま身体を回転させようとすると・・・当然、膝をかなり屈伸させねばなりません。

しかもっ

師匠が後ろに立って生徒の身体を持ち、生徒はその力に対抗して体を回転させねばなりません。

たまに試力の練習で、「力」を感覚として実感させるため、師匠が軽く圧力をかけてくれることがあるのですが、今回は圧力の大きさがまったく違います。


そりゃーもう、ミトコンドリアとシロナガスクジラほども違う、と言っても過言ではありますまい。

ミトコンドリア

シロナガスクジラ


その圧力に逆らい、かなり低い姿勢で身体を回転させなければならないのですから、辺りからは「うぎゃ~!」とか、「ぬおおぉォォ」など、まるで拷問を受けているかのような、身の毛もよだつ呻き声が鳴り響いた事は秘密でありまして、この事実は墓場まで持っていくしかありません。

まあ、それはそれとして。


この子供用鉄棒を使用した拷問、あ、いや特訓でも、師匠がただ単に我々を追い詰める憲兵隊の鬼軍曹ではなく、時には正しい動きを誘導して下さいます。

憲兵


師匠もそのまた師匠から、同じ訓練を受けた事がある、との事でした。

今まで自分の中では、丁八歩での神亀出水も、平歩で行うものとまったく同じ動きで行い、ただ単に足の位置が違うだけ、と思っていましたが、拷問用鉄棒・・・あ、間違えた。。。子供用鉄棒を使って誘導して頂いたところでは、上体が斜め前を向いている分、前後の動きが入っていることに気づきました。

あまりの苦しさ・・・あ、また間違えた。。。あまりの楽しさに質問するのを忘れてしまいましたが、いつもの師匠のお話から想像するに、どちらが正解というわけではなく、どちらも出来なくてはいけない、というところではないでしょうか(違うかなぁ?)


さあ、ここまで十分に楽しんだお次はっ!


対人での試力の確認、歩法、推手のパターン練習、発拳など、書きたいことは山ほどあるのですが!!(沢山あり過ぎて、午前の部か午後の部か、記憶が曖昧なものもありますが)
・・・全部書いてると、私の練習時間が無くなってしまうので、印象に残った要点だけ抜粋しますっ


そう、前方への発力の練習です。

まずは軽く、独りで動きの確認から。。。

その後は、もちろん、相手を付けての相対練習です。


腕の力でなく、背骨の撓りや前足での踏み込みなど、全身を利用して相手を飛ばします。

カンガルーの決闘



初めて私がこの練習会に参加させて頂いた時に推手の相手をして貰い、まるでメリーゴーランドのごとく振り回されて飛ばされた大先輩(もちろん飛ばされたのは私)がいらっしゃるのですが、この大先輩から踏み込む時の膝の使い方を教えて頂き、その通りにやってみると・・・

驚愕


大先輩も仰っていましたが、この膝の使い方は、毎回の練習の最後に必ず行っているもので、知らない人が見たら、単なる「整理体操」くらいにしか映らないことでしょう。

中国武術に初めて触れて感じた事なのですが、最初は準備体操や整理体操に思えることも、実は武術の一部分で、全てが必要なものなんですね。

中国4千年の歴史、恐るべし。


とりあえず今回は、これで午前の部は終了です。

午後の部は、また次回・・・



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コメント
非公開コメント

勉強になります

面白おかしく書かれてますが、実際は相当厳しい練習をされているんだなと思いました。あと、某氏意拳の站椿も練習されるんですね。色々と勉強になります。整理体操にしか見えない膝の使い方訓練というのはとても興味ありますが、これは秘伝なんでしょうね。これからも更新を楽しみにさせていただきます。

2015-05-09 15:31 │ from たURL Edit

た様

毎度コメント、有難うございます!

自分など、本当に意拳を始めたばかりで何も理解できていない状態です。いや、本当に。
特に独り練習の時は、これで本当に合ってるのかどうか、自問自答しながら悶えてます(笑)

某氏意拳の站椿はいつもやってる訳ではなく、これで2回目で、師匠が何かの意図があってやったのでは?と勝手に想像してます。

膝の使い方については秘伝かどうかは分かりませんが、私が勝手にあまり書かない方がいいのかなあ?と判断しただけです。あはは、ごめんなさい。

ところで、た様は意拳の練習者なのですか?それとも他の武術?

よかったら教えて下さい。

ではでは。

2015-05-10 09:14 │ from SinURL Edit