八卦掌、恐るべし! - 意拳のタマゴ!

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八卦掌、恐るべし!

前回の「特別集中練習会」、午後の部(13:30~16:30)編であります。

・・・と、その前に、「腹が減っては戦ができぬ」

武士のメシ



午前中の練習が終わり、ここで愛妻弁当を広げて・・・と言いたいところであるが!

愛妻弁当


んな訳ないだろっ

ゴールデンウイークの初っ端から家族サービスを放り出し、朝6時に起きて一般人には到底理解不能な意拳などという超ヘンテコリンな趣味のために一人でそそくさと出かけてしまうような人間に、弁当を作ってくれる妻がこの世に存在すると思う方がおかしいっ

というわけで朝、途中で立ち寄ったコンビニでおにぎりやサンドイッチ、飲み物などを仕入れ、心地よい風の吹く公園の木陰で頬張りながら、絶滅危惧種でもある意拳愛好家の先輩方と、いつもは滅多にしない仕事の話なども織り交ぜながら拳法談義に華を咲かせるのも良いものですね。


さて、腹ごしらえも終わったところで、いよいよ「午後の部」スタートです。

まずは三体式での站椿から。

初めに断っておきますが・・・
空手出身で、とにかく実際の格闘に役立つかどうかが全ての基準で、これまで見栄えの良さとか技の名前、由来なんかどうでも良かった私が初めて中国武術に出会い、このようなブログを書いているのでございますから、多少の誤解や説明間違いは大目に見てやって下さいまし。

三体式というのは意拳の基となった形意拳の立ち方で、この形意拳というのはとにかく直線的な動きが目立つ拳法です。

意拳の初代や2代目の先師は、初めから意拳だけを練習して達人の域に達した訳ではなく、形意拳など、他の拳法も修めた末に意拳に辿り着いたそうです。

現在も各地に様々なスタイルの意拳がありますが、腕の形をボールを抱くようにする站椿だけでは、どうしても身体の中心を守る(或いは攻める)意識が薄くなってしまいがちだそうで、この三体式はそれを補うためにも重要なもののようです。

午前中の站椿に引き続き、この三体式による站椿もいつもより長く詳しく説明され、師匠が生徒の間を回って個別に微調整して下さいました。
私は後ろ足の股関節をもっと深く曲げるように指導されたほか、骨盤の角度と肩の角度を同じにすることなど、基本的な事を認識することができ、非常に有意義なものでした。

それにしても三体式って見た目以上に相当にキツく、師匠が後ろを向いてる隙に何度も関節の角度を緩めてサボってしまった事は、午前の部の憲兵隊による拷問に引き続き秘密でありまして、同様に墓場まで持っていくしかありません。

また秘密が増えてしまったではないか。
このペースで行くと、私の墓が秘密で一杯になってしまい、自分の入る場所が無くなってしまうのではないかと気が気ではなく、夜もおちおち眠れません。


さて、形意拳の三体式で秘密を満たした後は・・・

忍者の合言葉で、「山」といえば「川」というのがありますが、これはもう、忍者だけでなく、全人類共通の符牒であることは疑いようのない事実でありまして、同様に中国武術で「形意拳」といえば「八卦掌」というくらい、その関係は普遍的真理なんであります。

八卦掌とは、何やらクルクルと回ってるイメージの拳法なのですが。

師匠によれば、中国武術で実戦といえば意拳、歩法といえば八卦掌というくらい、八卦掌は歩法に優れているそうでして、お次は八卦掌の走圏の練習であります。

これは八歩で一周できる円周上を、ひたすらクルクル回り続けます。

もちろんただ単に歩いて回っているだけではなく、上半身は腕に螺旋をかけて正しい骨格を作り、運足、視線の置き方にも正しいやり方があります。

特に上半身、これがまたキツイ。
腕に強く螺旋をかけ、掌は下に向けて腰の高さ(股関節だったかな)に置くのですが、油断したり他の部分に気を取られていると、すぐに腕の形が崩れてしまいます。

その度に師匠に矯正して頂くのですが、この腕の強い螺旋を除けば、八卦掌も形意拳も意拳も、上半身の骨格や骨盤の状態は、全て同じものであるように感じました。


ゴールデンウイークともなれば日差しもかなり強く、ギラギラとした太陽光線を浴びながら、ひたすらクルクルと回り続けます。
何人もの人間が公園のあちらこちらでクルクルしているものですから、そこら中に土埃が立ってますがなっ

砂漠の竜巻


腕や足の疲れもそうですが、ずっと歩き続けているものですから暑い暑い!
体中、特に頭と顔が常時オーバーヒートしたような状態です。
八卦掌ってアスリート向けのような気がするのは私だけ?

練習会のメンバーで、普段は意拳でなく八卦掌をメインに練習している先輩も2名ほどおられるのですが、さすがに平気な顔でクルクルしてます。

気が付けば師匠まで一緒になって土埃を巻き上げながら全員でクールクル!

クルクル目が回る

ほら、あなたも段々クルクルしてきたでしょ?


この間隙を縫って涼しい木陰で休憩に勤しんだことも、ついでに墓場まで持っていきます。

そろそろ2つ目の墓を買わねば。。。


それにしても私以外の先輩方は、殆ど休まず回り続けています。

きっと皆さん、最新の水冷エンジンを搭載しているに違いない。

そもそも旧式の空冷エンジンで駆動している私とは基本スペックが違うのだ、きっと。
いや、そうとしか考えられない。


特に師匠など、こっそりアフターバーナーを装備しているのは間違いない。

f15アフターバーナー



ところで私の空手時代のブログ仲間で、空手は勿論、他に柔道やロードバイク、果てはマラソンで空手着を着たまま80km(!)を走破してしまうという、いつ警察のご厄介になってもおかしくない怪しい人物がいるのですが、この人物にこそ、ぜひ八卦掌をおススメしたいっ!

八卦掌、恐るべし。


この他にも単推手や双推手など、目白押しのメニューを何とかこなし、無事、特別集中練習会を終えることは出来たのものの、その後3日間ほど、筋肉痛で歩くのも億劫な日々が続いたのは言うまでもない。

特別集中練習会(午後の部) ~Fin~



お読み頂き、ありがとうございます。
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コメント
非公開コメント

うーむ、素晴らしい

意拳のタマゴさん、
こんばんは。いつも当方のブログに遊びに来て頂きありがとうございます。
日本の意拳の道場で三体式のタントウをやるところがあるとは。
香港ではこれにえらい時間をかけますが、日本でやっているところがあるとは知りませんでした。8式もやられておられるのですね。
やられていることやタマゴさんのお師匠様がおっしゃっていることが私の先生とソックリで驚かされます。

2015-05-10 00:27 │ from sportsstarURL Edit

sportsstar 様

コメント、有難うございます!

この道の大先輩のsportsstarさんのブログはいつも興味深く、楽しみに拝読させて頂いております。

あの站椿は8式というのですね。初めて知りました(恥;)
何せ勉強不足なものでお恥ずかしい限りです。

このブログの8割以上は師匠の受け売りですが、やはりsportsstarさんの先生も同じことをおっしゃっておられましたか。

ここでは余り詳しく書けませんが、これまで師匠から聞いた話を考えると、意拳に限っていえばsportsstarさんが学習された系統と、私が師匠に教えて頂いている意拳は、相当な部分で重なっているように思います。(私が初心者故の勘違いかもしれませんが)

こういう話って、なんかロマンがあっていいですね。

2015-05-10 14:24 │ from SinURL Edit

意外でした

いろんなものをそぎ落として本質だけにしたものを練習するのが意拳だと勝手にイメージしてました。実際には源流の形意拳や八卦掌なども取り入れながら練習されるんですね。本当に色々と勉強になります。

2015-05-11 21:07 │ from たURL Edit

た様

毎度コメント、ありがとうございます!

コメント頂く度に、「頑張って執筆せねば!」と元気が出てきます。

意拳にも色いろなスタイルの意拳があるみたいですし、教える先生によっても経験や考え方が違いますよね。

私は師匠の技術のみならず、考え方も尊敬していますので、教えられた事をなんとか吸収して理解しようとするのみです。

こんなブログでよろしければ、今後もビシバシ遠慮せずにコメント下さい。

次のコメントも楽しみにしてます^^/

2015-05-13 19:25 │ from SinURL Edit

試してみました

Sin様、こんにちは!いつ警察に御厄介になるかもしれないオッサンです。

で、Sin様のお勧めもありまして、動画で八卦掌の走法とやらを見てみました。
・・・・・・すいません、よくわかりません・・・・・・

で、真似をして腕を同じような格好にして手のひらを下に向けて、実際に8歩でぐるぐる回ってみました。
15分経つと・・・腕が重い!これは拷問です。
腕に力を入れないと比較的楽なのですが、形が崩れてしまいます。うーむ。

その構えで旧東海道と国道1号線を5km走ってみました。腕の形が重要という事はうっすらわかりますが、はたして私の形が正しいのであろうか?
途中すれ違った学校帰りの男子高校生と女子高生のカップルは、口を開けてぽかんと見ておりました。
信号で止まった帰宅する乗用車の人たちは、皆さん私をじっと見ておりました。

これで新しい称号(タイトル)を得ました。

「世界初!国道一号線・旧東海道を八卦掌走法で5km走った男!」

皆さん、決してバカにしてるのではありません。Sin様のやっていることが知りたくて、ど素人が試してみただけなのです!平に御容赦を。

家に帰ったら、腕がパンパンになっておりました。やはり力に入れすぎなんでしょうかねえ。
私の場合、この格好を意識して(直線ですが)走ってみますと、腕の振りが無い分腰の上下運動が非常に少なくて、ロング走に近い走りが出来ました。軸は非常に安定して、下半身のエネルギーのロスは少ないように思われました。ただし腕が(笑)。
陸上のコーチにフォームを見てもらう機会がありましたら、もっとこの走法の合理的な利点等がわかると思います。
でも思うんだけど、ど素人が動画見てやってるだけだから、私の走り方は絶対間違ってると思う。
中国拳法って難しい。

2015-05-14 18:19 │ from 仮装武道家T岡URL Edit

T岡様 まじっすかー!(驚)

ほ、本当に八卦掌っぽく5キロも走ったのですか???

・・・凄すぎです!

やり方が正しいとか正しくないとか、そんな事は些末に思えるほど凄すぎです!

その好奇心と体力、行動力には脱帽するしかないです。

本気できちんとした先生に就いて中国武術習ったら大成できますよ!(本気で言ってます)

いや~、参りましたっ

2015-05-17 08:52 │ from SinURL Edit